池田篤様よりAIZENへのコメント

とても良い感じです。息の流れがとても良くて、ジャズのマウスピースとしては王道をいく素直な感じです。Highの倍音が多く含まれているため、自分に音がよく聞こえ、力まず楽に吹くことができます。

音色は、良い意味で、軽やかで、乾いた感じの音色。吹く場所によって左右されることが少なく、どんな場所でも楽に響き渡る鳴りを持っています。

音の立ち上がりは、とても良いと思います。音量に関しても、息に対してすごく敏感に反応するので、小さい音も大きい音も問題なく出ます。ダイナミクスレンジは広く、音のバランス、ピッチも、良いですね。

素材に関しては、プラスチック成分の多いマウスピースだと、“ガチッ”と固まった感じで、吹いたとき、マウスピースの震える感じが、口に感触として伝わってこないんですよ。

しかし、AIZENジャズ・マスターモデルは、マウスピースが細かく震えている感じで、振動が伝わってくるというか、顔の辺りの空気が音色に包まれるような感じがあります。

品質としては安心できるので、大事に扱える初心者の方にもお勧めです。

経歴

1963年、横浜生まれ。国立音楽大学器楽科卒。在学中より、同窓の椎名 豊(p) 五十嵐一生(tp)と活動を始め、山下洋輔(p)のグループなどに参加した。85年、山野ビッグバンド・コンテストで優秀ソリスト賞受賞。90年、渡米。マーカス・ベルグレイヴ(tp)との共演を通じて多大な影響を受けた。95年、帰国し日本での活動を再開し、96年「Everybody’s Music」(King Records) を発表。03年より、辛島文雄(p)のグループに参加。04年、ソロ・サックス・アルバム「かはたれとき」(Objet Cafe) 05年、細川正彦(p)とのデュオ・アルバム「Interlude」(CMS) を発表。06年、ニューヨークで開催された IAJE (国際ジャズ教育協会) に小曽根真(p)& No Name Horsesの一員として参加。

同年秋、 ジェイ・トーマス(tp)小濱安浩(ts)と共に日米混合バンド The East West Alliance を結成し、シアトルで開催された Earshot Jazz Festival に出演、レコーディング。07年、アルバム 「The East West Alliance」(CUG Records) を発表。09年、小曽根真(p)& No Name Horsesで、ヨーロッパ・ツアー。The East West Allianceで、Earshot Jazz Festival (シアトル) に再び出演。10年、新宿 PIT INN でのライブ録音CD『Here We Are』(Pit Inn Music) を発表。

著作に、『The Jazz道 アドリブの扉』『The Jazz道 アドリブの極意』(Yamaha Music Media)。国立音楽大学、ルーツ音楽院にて後進の指導にもあたる。

公式サイトはこちら