矢辺 新太郎様よりAIZENへのコメント

クラシックのプレイヤーの間でも、常に良いマウスピースとは、という話題は尽きません。特に古き良き時代の音色を求める私のような者にとって、AIZENに興味が行くことは当然の成り行きでした。手にしてわかる細やかな心遣いはマウスピース本体のみならず、とても大切な思い出がよみがえるような心憎い演出がなされたパッケージにも表れています。音色や吹奏感、音程の良さはもちろんのこと、力強さと繊細さ、明るさと暗さ、といった相反する性格が同居するAIZENは深い音楽性と、ジャンルを超えた現代のサクソフォンに必要な要素を全て兼ね備えています。吹き込めば吹き込んだ分だけ「私の音」で応えてくれるすばらしいマウスピースです。名ヴィンテージマウスピースを参考に、しかし間違いなくそれ以上の物を作り上げた久保田さんの情熱と、AIZENに出会えたことに心より感謝しています。





経歴

静岡県出身。98年国立音楽大学器楽学科(サクソフォン)首席卒業。同年、同大卒業演奏会、ヤマハ管楽器新人演奏会、サントリーホール “RAINBOW21″デビューコンサートに出演。95年全日本ソリストコンテストに入選。2000年静岡大学大学院修了、福利厚生後援会長賞受賞。同年ドイツ・ドルトムントにて行われた第1回ギュスターヴ・ブンケ国際サクソフォンコンクールにて特別賞受賞。ソロリサイタルをはじめ、室内楽、オーケストラや吹奏楽団、ライブハウスでのジャズ、ロックバンドとの共演など、ジャンルにとらわれない演奏活動を行っている。これまでに石渡悠史、下地啓二、服部吉之、北山敦康、須川展也、田中靖人、F・モレッティの各氏に、マスタークラス等で雲井雅人、J=M・ロンデックス、E・ルソー、J=Y・フルモー、J・ルデューの各氏に師事。現在、常葉学園短期大学、静岡県立清水南高等学校非常勤講師。  CD 涸れることない泉のように(カルテットで参加している作品です)